日本にヨガをもたらした第一人者「中村天風」

中村天風(なかむらてんぷう)(1876年~1968年)という方をご存知でしょうか。
彼は、日本人としてはじめてヨガを経験し、日本にヨガを伝えたといわれる人物です。
中村天風がヨガを伝えるまで、日本人はヨガというものを一切知りませんでした。

中村天風は明治に生まれ、軍事探偵として軍で諜報活動をしていた人物です。
任務中に吐血して当時の死病である結核を患ってしまいます。
その後、病気を治すためにアメリカやイギリス、ドイツなどを訪れて近代医学を習いますが、完治することはありませんでした。
そんな中、エジプトでヨガの指導者に出会い、ヒマラヤのヨガの里を訪れてヨガの指導を受けたといいます。
修行開始後からおよそ2年ほど経ったころ、長年自身を苦しめてきた結核が治ったそうです。

その後、上海で孫文政権の政治顧問となり革命に参加し、日本帰国後は東京実業貯蔵銀行の頭取など、企業の重役を任されています。
その傍らで、東郷平八郎などの財界の関係者たちにヨガを指導したとされています。
財界から身を引いた後は、統一哲医学会を設立し、ときの総理大臣である原敬などにヨガの公演を行っていたそうです。

そんな中村天風はヨガに関する多くの書籍を残しており、「真人生の探究」「研心抄」「練身抄」といった複数の本が出版されています。
また中村天風を偲んで書かれた書籍も多くあります。
ヨガの歴史に興味がある方は、ぜひこれらの書籍に目を通してみることをおすすめします。
中村天風の人生観で学びを得られるだけでなく、ヨガの魅力もしっかり知ることができるでしょう。